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2006.11.26

■日食ファン来襲? 身構える島 鹿児島・十島

09年7月22日、46年ぶりに日本国内で見られる皆既日食を巡って、人口約700人の鹿児島県十島(としま)村が悲鳴を上げている。6分間の天文ショーを見るために、世界中から数千人の見物客が訪れる可能性があるためだ。村は対策会議をつくって受け入れ態勢を検討中だが、村の七つの島を結ぶ村営フェリーは週2便しかなく、宿泊施設や水・食料の調達など問題は山積。「世紀の6分間」に向けて、4年越しの準備が続いている。    鹿児島県十島村の(左下から時計回りに)中之島、悪石島、諏訪之瀬島、平島、口之島、小宝島、宝島=本社機から  皆既日食が見られるのは奄美大島の北にある十島村のトカラ列島。周辺の離島でも観測できるが、時間は半分ほどだ。なかでも人口約80人の悪石(あくせき)島は、午前10時53分から6分25秒と、国内で最も長く皆既日食が見られるスポットだ。  国立天文台によると、「5分を超える皆既日食は珍しく、さらに日本国内で観測できるのは非常にまれ」という。前回日本で観測されたのは北海道で、63年7月21日だった。09年の次は35年だが、観測できるのは3分弱という。  皆既日食には、天文ファンだけでなく、世界各地を渡り歩くマニアもいる。村が調べたところ、今年3月29日にアフリカで観測された皆既日食には、エジプトの町に日本人約300人を含む約7万人が訪れたという。  村は「前代未聞」の観光客数に対応するため、役場の職員23人の約半数をあてて「皆既日食対策会議」を立ち上げた。  最も頭を痛めているのは観光客の輸送手段、宿泊、水・食料の調達だ。  トカラ列島唯一の交通手段は、週2便運航している定員200人の村営フェリー。島の港湾は小さく、大型船は接岸できない。村は村営フェリーでピストン輸送するほか、新たにフェリーのチャーターを検討中だ。  7島には民宿が計26軒があるが、収容できるのは計315人。村企画観光課は「上陸してもらわないと島に金が落ちない。かといって、収容できる人数には限界がある」といい、約3000人分のテント村を設営して乗り切ろうとしている。  島内には食堂がなく、水道も住民分を賄う給水能力しかない。観光客が自炊したり地元が炊き出ししたりする選択肢や、ミネラルウオーターの販売、簡易トイレのレンタルも検討している。  外部の知恵を借りようと、今夏にはインターネットでアンケートを実施した。全国から約700人が回答。中には皆既日食を見に海外へも足を運んだ人も多く、「マニアはどこへでも行くので不便は覚悟」「英語の案内も必要」「ゴミ問題の対策を」といったアドバイスから、「ハブにかまれる事故も考慮して」など様々な要望が届いた。  また、回答者のうち4割は「日食を通じてトカラ列島を初めて知った」と答え、「トカラ列島で日食を見たい」という人は8割に上った。  村は「トカラ列島を知ってもらうには皆既日食は絶好の機会だが、たった6分間のために島のインフラを整備するのは無理。全県的な支援を頼みたい」と話している。
2006年11月26日13時59分朝日新聞

2006.08.26

■冥王星が“降格” 「寂しいけど仕方がない」

太陽系の9番目の惑星とされてきた冥王星が"降格"し、太陽系惑星が8個になることが決まった。チェコのプラハで開かれた国際天文学連合(IAU)総会最終日の24日、「太陽系惑星の定義」ついて投票による採択が行われた。採択された新しい定義では、太陽系惑星は水金地火木土天海の8個に限定される。1930年に発見された冥王星が惑星の地位を失ったことで、太陽系の姿は76年ぶりに書き換えられる。  採択で承認された太陽系惑星の定義は、(1)太陽の周りを回り(2)自己の重力で球形となった天体で(3)軌道上で他の天体(衛星を除く)がないこと−と規定している。  この条件をすべて満たすのは、太陽に近い方から、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星の8個だけ。(3)を満たしていない冥王星は、小さな惑星を意味する天体として新たに定義された「矮惑星(ドワーフ・プラネット)」の1つとなる。  冥王星は、細長い軌道の一部が海王星と重なり、他の8惑星の公転面に対して大きく傾いている。このため、多くの研究者が科学的な知見から「惑星とするには無理がある」としていたが、IAUは1999年に「惑星としての地位に変更はない」と発表した。  しかし、海王星や冥王星より外側のカイパーベルトと呼ばれる太陽系外縁部で、次々と新しい天体が発見され、その1つの「2003UB313」は、冥王星よりも大きいことが判明。米航空宇宙局(NASA)が昨年夏に「第10惑星」と発表したことがきっかけで、惑星の定義がIAUで改めて議論されることになった。  今月16日には、冥王星を惑星にとどめたうえで3つの天体を新たな惑星とする「太陽系12惑星案」が提示されたが、研究者の反対が続出。IAUは一転して、冥王星を外す「8惑星案」での決着を目指した。  最終的な決議案には、8惑星を「古典的惑星」として冥王星などを「古典的ではない惑星」と解釈する道も盛り込まれたが、研究者による投票の結果、科学的にも明解で惑星の定義がシンプルな「8惑星案」が、多数の賛同を得た。



名付け親「寂しいけど仕方がない」 関係者の思い交錯

 「寂しいけど仕方がない」「惑星を知るきっかけになれば」。第9惑星として親しまれてきた冥王星が“降格”され、太陽系惑星からその名が消えることになった24日の国際天文学連合(IAU)の決定。和名の名付け親の遺族や教科書関係者らの間では、さまざまな思いが交錯した。  昭和5年に米国人が発見した新天体「PLUTO(プルート)」に冥王星という和名を提案したのは天文研究家、故野尻抱影(本名・正英)さん。五女の堀内英子さん(83)は24日、「(惑星から)名前が消えるのは寂しいが、仕方がないですね」と感慨深そうに話した。  野尻さんは明治18年、横浜市生まれ。作家、大仏次郎の兄で、出版社に勤務しながら星座や天文に関する随筆などを多く執筆した。昭和48年に「日本星名辞典」をまとめ、52年に91歳で死去した。  PLUTOは神話に出てくる冥界の王。「周囲には冥王星という名前に反対もあり、ずいぶん激論を交わしたようです。本人は『海王星と比べても、とてもいい名前なんだ』と、名付けたことを喜んでいました」と、堀内さんは振り返る。  教科書会社は「時間的に非常にシビア」と頭を抱える。翌年度用の教科書は秋口に印刷を始める必要があるからで、「最先端の科学ならともかく、これだけ大掛かりな変更は初めて」(大日本図書)、「会社によって不統一が生じることがあってはならない。学会など国内の対応が定まるのを待つしかない」(東京書籍)と困惑顔だ。  一方、思わぬ影響が広がっているのは音楽業界。「クラシック界で今年一番の話題作でしたが、ますます注目を集めそう」と期待するのは東芝EMIのクラシック音楽担当、児玉洋子さん。  同社は今月23日、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が演奏するホルストの組曲「惑星」のCDを発売したばかり。最後の楽章「冥王星」は、ホルストの作曲当時、冥王星が未発見で、存在していなかった曲だ。  英国の作曲家が数年前に作曲。児玉さんは「冥王星が惑星でなくなれば、もうこの曲を録音する人はいないでしょう。貴重盤になると思います」とアピールする。  全国の科学館も対応に追われそうだ。横浜こども科学館では、冥王星のパネルを撤去する必要があるという。山田陽志郎天文指導員は今回の論争について「科学の人間くさい魅力を伝える効果があった」と評価している。 【2006/08/25 東京朝刊から】 (08/24 08:49)産経新聞

2006.08.17

■ゴミの中に453万円 千葉の清掃センター

17日午後3時ごろ、千葉県八千代市上高野の市清掃センターで、作業中の清掃委託会社の男性社員が、ゴミの中に大量の1万円札を発見し、センターを通じて八千代署に届け出た。同署が確認したところ、すべて旧札の1万円札で計453枚あったほか、破れた紙幣の切れ端が多数見つかった。同署は拾得物として保管し、持ち主を探している。  調べによると、センターではこの日午後、同市内で16、17の両日に回収した一般ゴミと粗大ゴミ計約3.5トンを粉末状に粉砕した後、ベルトコンベヤーでトラックの荷台に積み込む作業をしていた。男性社員が別室からモニターで作業を確認していたところ、ベルトコンベヤー上で大量の1万円札が舞っているのに気づいたという。  遺失物法の規定で、約6カ月たっても持ち主が現れない場合、センターを管理する同市に所有権が移ることになる。 2006年08月17日20時25分(朝日新聞)

2006.07.18

■ダイバー4人13時間漂流

17日午前9時半ごろ、鹿児島県・宇治群島付近で潜水中の4人が行方不明になったと、ダイビング船「バイキングスター」(10トン)の松尾博船長(66)から串木野海上保安部に通報があった。第10管区海上保安本部(鹿児島)の航空機や巡視船が捜索。同日午後7時40分ごろ、群島内の宇治島から南東約20キロの海上でライトを振る1人を航空機が見つけ、午後8時すぎ、駆け付けた巡視船が4人全員を救助した。  4人はダイビングポイントから流された後、互いの体をロープで縛り、励まし合いながら約13時間漂流していたという。「けがはなく、体調に異常もない」と話しているが、巡視船で同県いちき串木野市の串木野港に運ばれた後、念のため救急車で2つの病院に運ばれた。  10管本部によると、4人は福岡市中央区のインストラクター工藤可絵さん(32)、同市東区の高橋寿信さん(71)、同市西区の荒川和芳さん(39)と、東京都杉並区の小久保紀雄さん(44)。  調べでは、4人はほかの客らと14日夕に長崎港を出港し、15日午後3時ごろ宇治群島に到着。16日にかけて数回潜り、17日は午前6時半ごろから潜ったが、船のそばに浮上してこなかった。  海中の潮流に乗りながらダイビングを楽しむ「ドリフト」という方式で潜っており、急激な潮流の変化で流されたとみられる。4人は空気の出し入れで浮力を調整するジャケットを着用していたが、遭難時にGPS(衛星利用測位システム)などで位置を知らせる装置は持っていなかった。ダイビング歴はいずれも10年以上あった。  鹿児島地方気象台によると、17日午前の現場付近は晴れ。風速5〜10メートルで、波の高さは2メートルとやや高めだった。  宇治群島は、鹿児島県枕崎市の西約100キロにある無人島群。 [2006年7月17日23時29分](日刊スポーツ)

2006.05.02

■アムールヒョウ絶滅の恐れ 石油パイプライン建設で

ロシアの東シベリアから日本向けの石油パイプライン計画について、国内の2つの環境保護団体が2日までに、現在の石油ターミナル建設計画では「絶滅寸前のアムールヒョウなどへの悪影響が出る」と、公的融資などの協力を行わないように求める要望書と署名を小泉純一郎首相と衆参両院議長あてに提出した。 2団体はFoE(地球の友)と野生生物保全論研究会。要望書によると、ターミナル建設が予定されるアムール川西岸のペレボズナヤ湾の近くには、ロシア最古の自然保護区が存在。保護区内と周辺には35頭しかいないとされるアムールヒョウなど、絶滅が懸念される生物が多く生息しており、ターミナル建設で深刻な悪影響は避けられないという。
(共同通信) - 5月2日8時13分更新