森川さんが書いてくださった文章を読んで、思い当たったことがあった。それは、私がウェブの更新をするときは、感傷的な気分のときに限られているのではないか?――ということだった。つまり、数年前、頻繁にウェブの更新をしていた頃、私はほとんどずっとそういう気分だったということかもしれないし、つまり最近は、そんなに感傷的ではないということかもしれない。仕事と家族を持ったことに関係があるかもしれないし、年齢のせいもあるかもしれない。全部仮定に過ぎない。
感傷的な気分とは全く無縁に生きている人もいるのかもしれない。けれど、私は残念ながら、そうではない。
いまはきっと感傷的な気分である。だからこそ、この文章を書いている。たまにはそういう気分にもなるし、そういう気分のときには決まって、いろんなことを思い出したり、泉さんの写真を撮りたくなったりする。